シナリオの作り方や書き方を学ぶためにはハリウッド式脚本術を学ぶのがいちばんの近道

脚本家や漫画原作者を目指している人の数は全国で何万人もいると言われています。もちろん数えたことがないので正確な人数は分からないのですが、脚本や漫画原作のコンクールへの応募数などから、相当多いことが分かります。

しかし、そのほとんどの人がうまく脚本を作れずに悩んでいることでしょう。コンクールに応募しても落選して、自分には才能がないのだと思い、諦める人も多いでしょう。

脚本家を目指している人の中で脚本家になれた人はほんのわずかです。どの分野でもそうですが、プロとして生きるにはかなり厳しい世界です。

書店へ行けば、how to 本がたくさん店頭に並んでいます。書籍だけではなく、通信講座やシナリオ教室、さらには本格的な学校まであり、脚本を学ぼうと思えば、いくらでも学べる環境があります。

しかし、優れた書き手は、なかなか出てこないのが現状です。脚本を作るためにはいったい何が必要なのでしょうか?

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才能とは継続すること

どのような分野でも才能というものは必ず必要です。しかし、才能以上に継続すること、努力し続けることのほうがもっと大切です。

たとえば、脚本を10本書いて自分には才能がないと思い諦めてしまった人がいたとします。もし10本書いて諦めずに20本書いたとします。10本書いた人と、20本書いた人とでは、その違いは明らかです。継続することによって、確実に脚本家へ近づくのです。

ただ、闇雲に脚本をたくさん書いたらいいというわけではないのです。常に自分自身の課題を意識しながら、書くことです。そして何度も書き直すことです。そうすれば上達は早いのです。

また、脚本は特殊な分野です。

脚本それだけでは作品になり得ません。映画になってこその脚本です。有名な小説家が書いた脚本は、その小説家を理解するための貴重な資料とはなるのですが、われわれ一般の人が書いた脚本には何の価値もありません。もちろん書いた人には何らかの価値はあるのでしょうが。

ないというよりかは、ないと思って取り組むほうが良いと思うのです。何としてでもこの脚本を映画(ドラマ)にしてみせるという気持ちがモチベーションになるからです。

 

自分には才能がないと思う方へ

もし、どうしても自分には才能がないと思ってしまう人に提案したいのですが、そういう人は同じように脚本家を目指している人を探してきて2人で脚本を書くのです。共作という形にして書くのです。

ひとつのユニットを作って、脚本に関しては、常にそのユニットで活動するようにします。

これは脚本に限ったことではありません。小説家にも2人で書いている作家もいますし、漫画家もそうです。いい作品ができれば、1人で書こうが2人で書こうが関係ないのです。

ペアを探すときは自分にはないものを持っているパートナーを探しましょう。お互いが欠点を補い合うことで1人で書くときよりも確実にいい作品ができるでしょうから。

 

脚本で難しいのは?

脚本を作る過程の中でいちばんつまずくのは、あるアイデアから物語を作る過程です。

そこでこのブログでは、ハリウッドの3人の偉大な脚本講師の方法をご紹介しています。この3人の講師から、すでにあるアイデアからどのように物語を作るのかを学んでいただきたいと思っています。

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その3人の偉大な脚本講師とは、以下の3人のことです。

■シド・フィールド

■ブレイク・スナイダー

■クリストファ・ボグラー

3人に共通しているのは、パターンを利用して創作しようという考えです。パターンを利用することで脚本作成を機械的に行うことができます。

そして、どうしても機械的に行えない部分こそを、脚本家のアイデアや技術、経験やセンスを活かして創作するべきなのです。

脚本を書いても結果が出ない人は、まだまだ諦めるのは早いです。努力して学べば、脚本技術はある程度の水準に達するものです。脚本の場合、技術でカバーできる部分が多いからです。

常に自分自身に何が足りないのかを考え、それを補い続けることによって、きっと納得できる脚本を作ることができるようになるはずです。このブログがその一助となることを切に願っています。

 

なぜハリウッド脚本術を学ぶべきか?

脚本を作る取っ掛かりとして、ハリウッド式脚本術を最初に学ぶことをお勧めします。その理由は、ハリウッド映画が全世界を相手に商売をしているからです。

ハリウッド映画のマーケットは全世界であり、全世界の人々に物語を伝え、感動させる必要があるのです。一部の人たちにしか受け入れられない物語を目指すよりは、大多数の人たちの心を揺さぶるような物語作りを目指す方がメリットがあるのです。

なぜなら、小説にしろ映画にしろ漫画にしろ演劇にしろ、傑作と呼ばれるものは大衆を相手にし、大衆を感動させてきたからです。語られる物語はシンプルで分かりやすいものがほとんどです。

日本でも邦画より洋画のほうが人気が高いですが、それは洋画(ハリウッド映画)のほうが単純に面白いからです。

ただ、最近は邦画の中にも面白い映画がちらほら出てきましたが、世界の映画のスタンダードはハリウッド映画であることは間違いないです。

脚本作りにとって大切なことは、伝えることです。どんなに崇高な思想が物語中に描かれていようとも、難しいテーマに果敢に挑戦しようとも、観客に伝わらなければ意味がありません。

物語というものは、伝わったときにだけ存在するものだと言ってもいいのです。ハリウッド映画は、その伝える能力が高いのです。

何度も言うようですが、ハリウッド映画は世界中の人々を相手に映画を作っています。そのため、生活様式の違いや文化の違い、人種の違い、価値観の違いなどを乗り越えて、人類にとって普遍的な物語を作らなければならないのです。そういう環境の中で磨かれてきた脚本術は、伝える能力が傑出しているのです。

脚本家を目指すのであれば、ハリウッド式脚本術に学び、できるだけシンプルで分かりやすい物語を書きましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

沢村浩平(さわむらこうへい)

大阪府出身。ブログ「面白い物語に魅せられて」管理人

高校中退後に上京。様々なアルバイトを経て、保険調査会社に勤務する。保険の調査をしながら、テレビドラマの脚本や漫画原作の制作に携わる。

とは言っても、ある脚本家や漫画原作者の下書きばかりをしていた。要するにアシスタントである。

最初はテレビドラマの脚本を下書きをしていた。ひたすらプロットを作る日々が続く。ある日、先生に「これ、いいねえ」と言われ、はじめて脚本を書く。先生がそれに手を加えてみると、まるで別の作品になってしまったので、自分の技術のなさを痛感する。

保険調査会社に勤務しながら脚本の下書きを書いていたが、保険調査をしていた関係で、ある漫画原作者から協力を依頼される。

その企画はボツになったが、その後、その漫画原作者のもとで原作の下書きに携わる。潜入取材多数。タイトルは申し上げられないがテレビドラマ化されたものもある。

その後、脚本家の先生はご高齢のため亡くなり、アシスタントをしていた漫画原作者は廃業したため、独立することなく業界から足を洗う。

今現在は、保険調査の仕事をしながら、たまに演劇の自主公演の協力をしたり、専門学校生の自主制作映画の手伝いをしている。