「ザ・シェフ」の原作者【剣名舞】先生が教える「ストーリーの作り方」とは?

今回もまた剣名舞先生の「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(東洋経済新報社)から重要な部分を要約&ご紹介してみたいと思います。

今回のテーマは、「ストーリー」です。漫画原作者はどのようにストーリーを作っているのでしょうか?

なぜいつもあんなに読者を感動させられるストーリーが作れるのでしょうか?

その秘密を「ザ・シェフ」の原作者の剣名舞先生に教わりたいと思います。

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1文ストーリーとは?

剣名先生は「具体的に絞られたネタは、そのまま最小単位の企画になり、そのネタをもう少し広げられれば、ストーリーの最小単位となる」と言っています。

また「ストーリーとは、いつ、どこで、誰が、何のために、どのように、何をする(どう行動する)の5W1Hで作られた1文が最小単位として成立する」とも言っています。

 

■まず、「いつ、どこで、誰が」を考えます。この3要素がストーリーの基本となるからです。まずはここを固める必要があるようです。

■その次に、「何のために(=主人公の動機)」「どのように(主人公が目標を達成するための手段・方法)」「何をする」のかを考えるわけです。

ここまで考えられると、ストーリーが「絵」になってくるようです。

剣名先生は「動物園の飼育係を主人公とした作品」というネタをもとに1文ストーリーのサンプルを掲載してくれています。

 

いつ …現在の

どこで …東北のさびれた小さな動物園で

誰が …そこで働く地元出身の若い女性の飼育係が

何のために …地元を活性化して元気にするために

どのように …東京と地元を往復して必死に働きながら

何をする …都会からも大勢のお客さんが来る人気動物園にしていく

 

さらにここから、

 

■「東北」を具体的な県名・地名まで絞る

■主人公の年齢や名前を決めたりビジュアルを考えたりする

■どんな動物を飼育担当にするのがいいか考えてみる

■その方法・手段でストーリーが盛り上がるか考えてみる

 

などを行っていけば、「1文ストーリー」の段階からかなり練り込むことができるというわけです。

剣名先生の実践からくるストーリー作りの解説は具体的で分かりやすく、今すぐ取り組めそうです。さすがですね。

1文ストーリーができれば、それをシナリオにしていくわけですが、剣名先生によると、決まったルールはなく、読んだ編集者が、それをもとにして作品の全体がイメージでき、漫画家さんがスムーズに漫画が描ける設計図になっていれば充分だそうです。

映画脚本と同じ書き方でいいでしょう。

 

トップシーンの作り方とは?

トップシーンが面白くなければ、読者は読むのをやめてしまうため、非常に大切になってきます。

トップシーンを際立たせる3つのポイントとは、読者を引き込ませ、面白いと思わせる必要があります。

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具体的には、

■インパクトをつける(絵的にも、内容的にも)

■トップシーンの中に主人公のキャラクターをできる限りつめ込む

■いつ、どこで、誰がをしっかりと分かりやすく紹介する

ことが大切なようです。

インパクトをつけるためには、今までどこにも描かれていないシーンを描く必要があります。

 

トップシーンとクライマックスシーンのつなげ方とは?

このトピックに関しても、剣名先生の説明はシンプルかつ実践的です。

どのようなストーリーも行動と反応を繰り返すことで展開し、主人公が行動し、その行動にほかの登場人物が反応し、主人公の行動を受けてほかの登場人物が行動しその行動に主人公が反応する」というわけです。

主人公に行動をたくさん起こさせることが大切なのですが、ただ単に行動を起こさせるだけではなく、その行動すべてに主人公のキャラクターや感情を入れ込むようにすることが大事だというのです。

主人公にも反応をさせる必要がありますが、主人公が反応する瞬間というのは主人公が壁にぶち当たったり、思い通りに物事が進まなかったりした瞬間でもあるのです。

主人公には悩むべきところでは悩んでくれたほうが、読者も主人公に共感し、感情移入しやすくなるわけです。

 

クライマックスの作り方とは?

クライマックスとは、「その作品の中で一番盛り上がる瞬間」であり、起承転結の「転」の部分がクライマックスにあたると剣名先生は考えています。

クライマックスは作品が少し終わる前に入れるべきだと伝統的に決まっているようですが、その理由は「クライマックスを早めに出してしまうと、読者や観客が最後まで作品を読んだりしてくれない」からだそうです。

剣名先生は続けて言います。

最後までお客さんを楽しませるためには、その作品の中でいちばん盛り上がるところでは、できるだけ後半まで引っ張るべきです。クライマックスをその作品の中で一番盛り上がる瞬間にするためには、主人公がその作品の中で最大の行動を起こした瞬間にすることです

最大の行動とは、何でしょうか?

その作品内でのテーマを達成した瞬間であり、テーマとはその作品の中で主人公が実現したいこと」と剣名先生は語っています。

 

ラストシーンの作り方とは?

ラストシーンの考え方は、クライマックスで主人公が起こす最大の行動によって、どうなったのかを描く場所がラストシーンであるということです。

つまり、「クライマックス後の反応」や「クライマックス後の余韻」がストーリーにおけるラストシーンであり、起承転結における結となる部分に該当するわけです。

そして、ラストシーンは盛り上げずに抒情的になるようにしたほうがいいと剣名先生は言います。

 

 

以上、剣名舞先生の「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(東洋経済新報社)から勉強させていただきました。

尚、このテキストだけではなく、剣名先生の原作「ザ・シェフ」を購入して、勉強すると効率が良いです。テキストで先生が述べられていることを作品で確認する勉強の仕方が良いです。

「作品を読みながら、なるほど、ここがテキストの〇ページで述べられていたことか」と分かるようになると、上達している証拠ですね。

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ABOUTこの記事をかいた人

沢村浩平(さわむらこうへい)

大阪府出身。ブログ「面白い物語に魅せられて」管理人

高校中退後に上京。様々なアルバイトを経て、保険調査会社に勤務する。保険の調査をしながら、テレビドラマの脚本や漫画原作の制作に携わる。

とは言っても、ある脚本家や漫画原作者の下書きばかりをしていた。要するにアシスタントである。

最初はテレビドラマの脚本を下書きをしていた。ひたすらプロットを作る日々が続く。ある日、先生に「これ、いいねえ」と言われ、はじめて脚本を書く。先生がそれに手を加えてみると、まるで別の作品になってしまったので、自分の技術のなさを痛感する。

保険調査会社に勤務しながら脚本の下書きを書いていたが、保険調査をしていた関係で、ある漫画原作者から協力を依頼される。

その企画はボツになったが、その後、その漫画原作者のもとで原作の下書きに携わる。潜入取材多数。タイトルは申し上げられないがテレビドラマ化されたものもある。

その後、脚本家の先生はご高齢のため亡くなり、アシスタントをしていた漫画原作者は廃業したため、独立することなく業界から足を洗う。

今現在は、保険調査の仕事をしながら、たまに演劇の自主公演の協力をしたり、専門学校生の自主制作映画の手伝いをしている。