剣名舞先生に学ぶ漫画原作講座「漫画原作の書き方」における4つの要素とは?

今回もまた剣名舞先生の「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(東洋経済新報社)から重要な部分を要約&ご紹介してみたいと思います。

剣名舞先生の代表作はなんといっても「ザ・シェフ」です。天才シェフの味沢が活躍する料理漫画です。特徴は1話完結型のヒューマンドラマに仕上がっていることです。

これは僕の個人的な感想ですが、「ザ・シェフ」は料理を題材にしたヒューマンドラマなのです。泣かせるんですね。

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4つの要素とは?

剣名舞先生が考える、漫画原作に必要な4つの要素をご紹介します。

■キャラクター

漫画は主人公のキャラクターがすべてです、と断言してもいいでしょう。

読者が感情移入しやすいスター性のある主人公にするために持たせるべき4つの要素は、「個性」「魅力」「能力」「リアルな感情」であるようです。

■ネタ(題材)

どのような職業を取り上げるのか、どの時代のどこを舞台にするのか、どのような事件を扱うのか、ネタ(題材)選びは様々な視点で考えないといけないでしょう。

■構成

構成の基本は「起承転結」です。「起承転結」でうまくストーリーを構成すると、読者がテーマをしっかり理解できたり、主人公に感情移入しやすくなるそうです。

剣名先生は尺が短い漫画においてはトップシーンとクライマックスを特に意識して構成を練るようにアドバイスされています。

■ウンチク(情報)

漫画作品の中に読者が「へえ~」とうなるほどの「ウンチク=情報」を詰め込むことができれば、ストーリーに対するリアリティや説得力が大幅にアップするようです。

 

 

キャラクターの起てとは?

剣名先生は「キャラクターが起つとはキャラクターが目立っている」という解釈でいいと言っています。

剣名先生はキャラクターを起てるためには、「個性」「魅力」「能力」の3つが必要であると考えています。

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個性

個性とは、「登場人物の目立つ(印象に残る)部分」のことです。剣名先生は「魅力や能力とまでは言えないけれど、ありがちでない特性」が個性になると説明していますが、シンプルで分かりやすいですね。

魅力

「カッコいい」「結婚したい」「友達になりたい」などと思わせることができる要素のことです。ルックスも大事ですが、「主人公の内面のカッコ良さ」や「行動のカッコ良さ」も人間的魅力につながるようです。

能力

剣名先生は、「ものすごくケンカが強かったり、すごい料理を作れたり、すごい必殺技を使えたりすること、これが能力です」と説明しています。ある力や技を極端にしたものと言っていいかもしれません。

ネタ(題材)

このネタの解説は「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(東洋経済新報社)の肝の部分です。

剣名先生は「ネタはできる限り絞って具体的にする」と言っていますが、どの程度、具体的にすればいいのでしょうか。

たとえば、「動物園の飼育員を主人公にした作品」とまで絞ることがネタとして成立するとし、「動物園が舞台」で「飼育係が主人公」という2つがネタになると剣名先生は解説しています。

ここまで絞り込むと、「動物園より水族館にしたら?」などと編集者と共同でネタに磨きをかけられるというわけです。

また、ネタには鮮度が大切です。

以前、料理人の話ばかりが週刊漫画雑誌で連載されていた時期がありましたが、「またかよ」ってなりましたから。

ネタを考えるときに、売れるかどうかという視点は極めて大切になってくるでしょう。剣名先生の凄いところは、はっきりと「漫画はビジネスだ」と言い切っているところです。漫画ビジネスを展開するんだという気持ちがあったも良いのです。

 

主人公を魅力あるキャラクターにする方法とは?

剣名先生は、主人公を魅力あるキャラクターにする方法も公開してくれています。

主人公に特殊な能力を持たせるようにしろというわけです。そうすれば、特殊な能力を手に入れ平凡な人生が一変する主人公の心の動きなどを描くことができます。

また、特殊な能力を持ってしまったがために大切なものを失ってしまったり知らなくてもいい妻や親友の過去まで知ってしまい、主人公が苦悩する姿などを描くことができるということです。

このように特殊な能力を持たせるだけで、平凡だった主人公が平凡ではなくなるのです。

そのほかにも、剣名先生は主人公に「裏の顔を持たせる」や「魅力的な相棒」を持たせることなどを指導されています。

こういった設定により、主人公の様々な姿を描くことができるようになりますし、話に深みがでてきて読者をわくわくさせたり、ストーリー展開に幅を持たせることができると剣名先生は言っています。

なるほど、さすがはカリスマ漫画原作者ですね。

剣名先生の目的は、いろんなアイデアを積み重ねて、キャラクターを際立たせることなのです。そのために「特殊な能力」「裏の顔」「魅力的な相棒」というアイテムをうまく使おうとしているようです。

 

 

以上、剣名舞先生の「漫画原作で印税1億円を稼ぐ方法: あなたのビジネス経験がお金に変わる!」(東洋経済新報社)から勉強させていただきました。

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ABOUTこの記事をかいた人

沢村浩平(さわむらこうへい)

大阪府出身。ブログ「面白い物語に魅せられて」管理人

高校中退後に上京。様々なアルバイトを経て、保険調査会社に勤務する。保険の調査をしながら、テレビドラマの脚本や漫画原作の制作に携わる。

とは言っても、ある脚本家や漫画原作者の下書きばかりをしていた。要するにアシスタントである。

最初はテレビドラマの脚本を下書きをしていた。ひたすらプロットを作る日々が続く。ある日、先生に「これ、いいねえ」と言われ、はじめて脚本を書く。先生がそれに手を加えてみると、まるで別の作品になってしまったので、自分の技術のなさを痛感する。

保険調査会社に勤務しながら脚本の下書きを書いていたが、保険調査をしていた関係で、ある漫画原作者から協力を依頼される。

その企画はボツになったが、その後、その漫画原作者のもとで原作の下書きに携わる。潜入取材多数。タイトルは申し上げられないがテレビドラマ化されたものもある。

その後、脚本家の先生はご高齢のため亡くなり、アシスタントをしていた漫画原作者は廃業したため、独立することなく業界から足を洗う。

今現在は、保険調査の仕事をしながら、たまに演劇の自主公演の協力をしたり、専門学校生の自主制作映画の手伝いをしている。